脳損傷による中途障害者の主体性回復のプロセスと同時に
主体性回復を促す周囲のかかわり方についても同時に検討しました。


主体性回復を促す流れとして、
障害のある人を理解し、不安を軽減し、
信頼関係がベースにあって
はじめて、周囲の人が関わっていけるようになり、
適切な提案から実体験、振り返りの確認、
再び本人を理解するサイクル
を形成するというモデルが仮定されました。

2020.11 主体性回復モデル
2020.11 周囲のかかわり方モデル
Wada, S.,Hasegawa, M.: The long-term process of recovering self-leadership in patientswith disabilities due to acquired brain injury: II. Interactions withsurrounding people that promote recovery of self-leadership. Jpn J ComprRehabil Sci 2019 ; 10 : 50-59より引用


【かかわり方の出発点であり、ベースとなるもの】

0段階から第1段階の
行動を起こしづらい状態から
主体的な生活を再構築するための、

回復を促すアプローチの前段階として、

「信頼関係を構築する」

という大きなカテゴリーが、
すべての関わりの基礎であり出発点となり、
それが無ければ他のアプローチは有効になりえないとしています。

「信頼関係を構築する」は2つのカテゴリーに分かれ、
「本人を理解する」「不安を軽減する」から成り、
様々なアプローチで障害のある人にかかわっていく際のベースになります

2021.02 かかわり方(信頼関係)

さらに、「本人を理解する」には2つあり、

  1. 「本人の人となりをとらえる」は過去からの本人、
  2. 「本人の現状を把握する」は現状の本人
を理解することです。


そして、「不安を軽減する」かかわりには4つあり、

  1. 「本人のあるがままを受けとめる」
  2. 「ロールモデルを示しながら障害・見通しを説明する」
  3. 「安心して試行錯誤できる場をつくる」
  4. 「長期の視点で結論を急がない」
4つの概念としています。