脳卒中などで中途障害のある人が長期的にその人らしい生活を構築していくための「主体性」

障害のある方が主体的になると、その人らしい生活へ進んでいけるという経験をよく見聞きします。
脳卒中などの発症後早期の絶望感、不安感、自信喪失などを抱えた状態から、
主体的に自分らしい人生を歩んでいける状態になる過程は
人それぞれで多様ですが、一定の傾向がないわけではないと考えます。


地域包括ケアシステムのなかで、障害のある人の主体性の段階を理解して、特徴を捉え、共有できれば、周囲の人の適切な支援にもつながり、非常に有用ではないかと考えています。

 

障害のある人がその人らしい生活を構築していくための「主体性」を構成する要素は、
「認知」が下支えし、

  1. 「意欲」
  2. 「自分次第という考え」
  3. 「自信」
3要素から成るとしています。

脳損傷(脳卒中、脳外傷)による中途障害者を想定したモデルで
プロセスは5段階を想定しています。

2019.05 主体性回復モデルJ

それぞれの段階についての説明は、下記リンクで見られます。
第0段階「できない事を認識できていない」

第1段階「行動を起こしづらい状態」

第2段階「行動を起こす準備段階」

第3段階「行動を起こせる」

第4段階「行動(生活全体)をマネジメントできる」

「主体性回復モデル」の詳細は脳損傷による中途障害者の長期的な主体性回復のプロセス

という題名で

Japanese Journal of Comprehensive Rehabilitation Science(JJCRS)” 

にアップロードされています。

英語論文は、http://square.umin.ac.jp/jjcrs/2019_29-36e.pdf

でご確認いただけます。