「脳損傷による中途障害者の長期的な主体性回復のプロセス」という段階評価を提唱すると、

「一方向に進んでいかなければならない」

「段階が戻ってはいけない」

「主体的な第3段階にならなきゃいけない」

と、到達する先が強調され過ぎて、「こうあるべき」という考えに陥ってしまう可能性があります。

 

しかし、それは本望ではありません。


私たちは、
段階は一方向ではなく、いろいろな経験をしながら、行きつ戻りつの経過をたどることもあると考えています。

強調したいのは、「適切な対応を周囲の人が統一しておこなうための段階評価」であるということです。本人の回復の芽を摘まないような対応を統一できる可能性があると考えています。



「主体性回復モデル」の詳細は
「脳損傷による中途障害者の長期的な主体性回復のプロセス」という題名でJapanese Journal of Comprehensive Rehabilitation Science (JJCRS)”にアップロードされています。

日本語論文URLhttp://square.umin.ac.jp/jjcrs/2019_29-36j.pdf

英語論文URLhttp://square.umin.ac.jp/jjcrs/2019_29-36e.pdf

でご確認いただけます。