【第1段階「行動を起こしづらい状態」】2021.06 主体性モデル第1段階

絶望・不安・喪失感・孤独感が占め、

行動を起こす気にはなれず、

自分でどうにかできるとも思えず、

「行動を起こしづらい状態」になっている段階です。


以前と比べて同じように生活できなくなった

「自身の障害像を漠然と認識する」

ことからこの段階は始まります。


障害を認識したものの

「どんな生活をしていけるのか」

「どんな選択肢があるのか」のイメージがつかない状態です。


また、

自分らしく生活するために本人がした方がよさそうなことを

周囲の人にしてもらっている受け身の状況も

この段階と考えます。


機能回復以外に目標が見いだせず、

できそうな活動・参加への意欲が乏しく、

リハビリテーション自体が目的化しやすい時期です。


モデルでは

「『意欲』と『自分次第という考え』が低い状態」
と考えています。

おもに在宅や実社会へ戻った後を想定した段階です。


第0段階「できない事を認識できていない」

第1段階「行動を起こしづらい状態」

第2段階「行動を起こす準備段階」

第3段階「行動を起こせる」

第4段階「行動(生活全体)をマネジメントできる」
それぞれの段階についての説明は、
上記リンクで見られます。



「主体性回復モデル」の詳細は

「脳損傷による中途障害者の長期的な主体性回復のプロセス」

という題名で

”Japanese Journal of Comprehensive Rehabilitation Science

(JJCRS)” 

にアップロードされています。

 

日本語論文URL:http://square.umin.ac.jp/jjcrs/2019_29-36j.pdf

英語論文URL:http://square.umin.ac.jp/jjcrs/2019_29-36e.pdf

でご確認いただけます。